着物を着ると、洋服を着ている時とは姿勢や歩き方が変わります。これは写真を撮る時も同様です。成人式で振袖を着る時など、着物を着て写真を撮影する際は、普段と異なる衣装であることを意識し、いつも以上に着こなしをチェックしておきましょう。ここでは、着物でポーズをとる時にチェックしたい着付ポイントや王道ポーズ、思い出に残る写真を撮るためのポーズのアレンジ、映える写真を撮るコツなどを解説します。
着物でポーズをとる前にチェックしておきたいこと
着物でポーズをとる時は、洋服とは異なる点に気をつける必要があります。まずは、着物でポーズをとる前にチェックしておきたい点について具体的に紹介します。
基本の姿勢
着物を着て写真を撮る時は、指先を揃える・脇を締める・背筋を伸ばす・膝を付ける、これらを意識することが基本。椅子などに座っている時も、立ち姿の時も同様です。特に立っている時は、頭の上から糸で引っ張られているようなイメージで背筋を伸ばすと美しく姿勢になります。また足元は揃えず、片足を少し後ろに引いて、つま先をハの字のようにすると上品に見えます。
衿元
衿元は、半衿の出方がどの角度からでも同じに見えるように揃えます。特に左右非対称になっていないか細かくチェックしましょう。長襦袢を基本に、半衿の出し幅を調整するときれいに見えます。衿のあわせは、のどのくぼみからわずかに見える程度に調整します。
着丈・下前・上前
裾から下前が出ないように気をつけます。長さは足の甲にかかるくらい、または床すれすれの位置がベストです。ただし、地面に着物がつかないようにしましょう。また、上前がシワになっていると写真にしたときに意外と目立ちますから、シワが寄っていないかどうかも確認します。併せて、胸元や背中もシワが寄らないよう全体的にチェックします。
おはしょり
おはしょりは、着物の着丈を調節するために大事な部分。このおはしょりも、よれたり、乱れたりしやすい箇所なので、念入りに確認します。左右差がないか、たるんでいないか、適切な長さになっているか、細かくチェックします。
草履
草履で特に気を付けたいところはサイズ感です。適切なサイズを選ぶことで美しく見えます。鼻緒と指の付け根に少し間が空くように履いてみて、かかとが1~1.5cm程度出ている状態がベストサイズ。足の親指と人差し指で、鼻緒を軽く挟むようにして履きます。また、足はきっちり揃えずに、片足を少し後ろに引いた位置に置きましょう。
着物を着たときの王道ポーズ
着物を着て写真を撮るときは、指先を揃える、脇を締める、背筋を伸ばす、膝を付けるのが基本。これは椅子などに座っているときも立ち姿の時も同じです。特に立っているときは、頭の上から糸で引っ張られているようなイメージで背筋を伸ばすのがポイント。また足元は揃えず、片足を少し後ろに引いて、つま先をハの字のようにすると上品に見えます。王道ポーズをきれいに見せるポイントを紹介します。
身体は斜めに片足を引いて顔は正面
着物を着たときの王道ポーズは、カメラのファインダーの正面を向くのではなく、身体は少し斜めに向き、顔は正面を向きます。やわらかい目線で、口は口角を少し上げるように、笑うよりも微笑むような表情だと上品に見えるでしょう。その時も、足は片足を1歩後ろに引きます。
肩甲骨を寄せて顎を引く
まっすぐ立ち背筋を伸ばすとお腹が出てしまう場合、肩甲骨を寄せるようにするとすっきり見えます。この時首を長く伸ばすようなイメージで立つと、お腹も出ずにきれいな立ち姿になります。また、顎を上げると顔が大きく見えてしまうので、しっかり顎を引きます。耳と肩のラインを揃えるように頭ごと後ろに引くのがただしい「顎を引く」ポーズです。
お腹に力を入れる
お腹に力を入れないまま立つと、下腹がポッコリ出てしまいます。下腹部に力を入れるようにしてポーズをとると、下腹が引っ込みきれいな立ち姿になります。
着物のポーズをきれいに見せるアレンジ
王道ポーズを踏まえた上で、着物のポーズをきれいに見せるアレンジをご紹介します。アレンジ次第で自分の個性を出すこともできるでしょう。着物の柄やイメージに合わせていろいろなポーズを探して見てください。
目線を外して雰囲気を作る
王道のポーズを取りながら、目線を少し外したり、少し顔を上げて遠くを見たりすると雰囲気のあるポーズになります。うつむきたいときは、手元や足元ではなく、少し斜め先を見るようにするとアンニュイなイメージを作れます。
袖を持って着物の柄を見せる
袖を少し持ち上げるようにして着物の柄を見せるようなポーズも定番です。この時、袖を持ち上げる指先もきれいに見えるように、持ち方を意識しましょう。美しい着物の柄が映えて華やかなイメージになります。
後ろから振り返って、見返り美人ポーズ
帯の結び方やヘアスタイル、着物の柄やデザインが映えるのが後ろ姿から振り返るポーズです。この時もカメラの正面を向くのではなく、横顔を見せるようなイメージでポーズをとると、きれいな姿になります。このポーズは特にロケーション撮影のときにおすすめのポーズです。また、このポーズをとるときは、宇背中から足元にかけて、おはしょりを含めて、着物がよれていたり、しわになったりしていないか、しっかりチェックしましょう。
自分が持っている小物を上手に使う
着物に合わせたバッグやショールなどを取り入れたポーズもおすすめです。このとき、持ち方によって雰囲気が変わるので、いろいろな持ち方を試して、お気に入りのポーズを見つけてみましょう。
和小物を使う
和傘や扇子、紙風船、風車等のおもちゃ、折り紙など、和を感じさせる小物を上手に使うと映える写真になります。特に和傘は着物ととても相性の良いアイテム。着物の色柄と和傘の色柄を合わせれば、きれいにまとまるでしょう。
花を持つ
花を持ったバストショットも映える写真になります。この時、花は1輪でも花束でもOK。ただし、着物の柄と喧嘩しないように、色や花の種類を合わせたりするといいでしょう。花束は和装用の花束やピンポンマムの花束などがかわいらしい雰囲気を作ってくれます。
座って動きを付ける
立ち姿だけではなく、座り姿のポーズもおすすめです。椅子に座る場合は、基本のポーズを忘れずに。そして、袖の柄もきれいに見えるように整えます。椅子ではなく、横に長いカウチに座る場合は、袖をカウチに広げるようにすれば、着物の柄も併せて見せることができます。
友人同士で撮影する
SNSにアップするような写真は、友人同士で撮影するのがおすすめです。基本のポーズは意識しながらも、写真の雰囲気や流行りなども重視してみてください。楽しく撮影した写真を残せれば、大切な思い出にもなります。
着物姿は王道ポーズからSNS映えするものまで、たくさん撮ろう
振袖を含め、着物を着て撮影するときは、普段とは違うポーズやしぐさの方がきれいな写真を残すことができます。ここで紹介したポーズやアレンジはごく一部です。いろいろなポーズや小物を考えて、自分らしい思い出の一枚を残しましょう。ふりそでもりのではプロのカメラマンが皆さんに、一番きれいに見えるポーズをご提案します。着物での写真撮影の際は、ふりそでもりののご利用を検討してみてはいかがでしょうか。わからない点などもしっかりお答えするので、気軽に相談してみてください。
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