初心者でもできる振袖の正しい畳み方と保管方法|レンタル返却時や持ち運びの注意点も

着物は洋服と違い、たたみ方に決まりがあります。

これは、シワを防ぎ、美しい状態で長く保管するために欠かせない基本の所作です。

新しく振袖を購入した方はもちろん、「ママ振袖」などを受け継いだ方も、正しいたたみ方を知っておくことで、大切な着物を長く美しく保てます。

また、成人式の振袖レンタルを利用する方も、着付け会場までの持ち運び方や、式典後の返却時の扱い方を理解しておくと安心です。

今回は、成人式振袖レンタル&前撮り専門店「ふりそでもりの」が、着物・長襦袢の基本的なたたみ方と、振袖をシワなく持ち運ぶコツを、初心者にも分かりやすく解説します。

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着物を美しく保つためには、正しい畳み方を覚えることが大切です。

多くの着物は「本だたみ」と呼ばれる方法でたたむことで、型崩れやシワを防ぎ、次に着るときもきれいな状態を保つことができます。

ただし、着物には本だたみのほかにも、袖だたみや夜着(よぎ)だたみなど、用途や状況に応じたたたみ方があります。

さらに、着物の下に着る長襦袢(ながじゅばん)にも専用のたたみ方があり、それぞれに目的と特徴があります。

ここでは、振袖をはじめとする着物のたたみ方を、シーン別にわかりやすく紹介します。

正しい方法で保管すれば、振袖も長襦袢も、次の成人式や前撮りのときに美しいまま着ることができます。

着物の畳み方:本だたみ

最も一般的で万能なたたみ方が「本だたみ」です。

男女を問わず多くの着物に使える基本の方法で、縫い目に沿ってたたむためシワが残りにくく、長期保管にも向いています。

振袖をはじめ、訪問着・留袖など礼装用の着物もこの方法でたたむのが一般的です。

着物の畳み方:袖だたみ

「袖だたみ」は、一時的に着物をしまうときに便利な方法です。

例えば、成人式の会場で着替えたあとや、出先でスペースが限られているときなど、立ったままでも簡単にたためます。

ただし、袖だたみは仮置き用の方法のため、長期保管には向きません。帰宅後は本だたみに直すのがおすすめです。

着物の畳み方:夜着だたみ

「夜着だたみ」は、模様や刺繍を保護するためのたたみ方です。

本だたみよりも折り線が少なく、豪華な刺繍や金箔加工を施した着物を優しく保管することができます。

留袖・訪問着・子ども用の祝い着など、デリケートな素材を扱うときに最適な方法です。

長襦袢(ながじゅばん)の畳み方

着物の下に着る長襦袢にも、専用のたたみ方があります。

基本的には平らな場所に広げ、折り目を揃えながら中央に向かって折りたたむというシンプルな方法です。

振袖とは少し違いますが、きちんとたたむことで衿や袖にシワを残さず、次回も美しく着ることができます。

長襦袢のたたみ方は後半で詳しく解説します。

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神奈川の成人式振袖レンタル&前撮りはふりそでもりのへ

振袖を美しく保つためには、基本の「本だたみ」を覚えておくことが大切です。

このたたみ方は振袖に限らず、訪問着や小紋など多くの着物に応用できます。

シワがつきにくく、型崩れを防ぐことができるため、長期保管やレンタル返却前の整理にも最適です。

振袖を畳む前に準備しよう

振袖をたたむ前に、まずは清潔で明るい平らな場所を確保しましょう。

畳やテーブルの上にたとう紙(たたんだ着物を包む専用の和紙)を敷くと、ホコリがつかず安心です。

また、たたむ際は手をきれいに洗い、ハンドクリームなどは付けないようにしてください。油分や香料が生地に移ると、シミや変色の原因になることがあります。

振袖を広げるときは、衿が左側、裾が右側になるように置くのが基本。全体を軽く整え、シワや汚れがないかを確認してから作業を始めましょう。

本だたみの手順(初心者でもできる着物の基本)

  1. 本だたみの手順(初心者でもできる着物の基本)
  2. 下前(体の内側にくる側)を脇縫い線に沿って内側に折る
  3. 下前の衽(おくみ)を衽線に沿って折り返す
  4. 衿を内側に折り、両角を三角形にして折り込む
  5. 上前の衽を、下前の衽に重ねるようにたたむ
  6. 裾の下前・褄先(つまさき)・衽をきれいに重ねる
  7. 上前を背縫い線に沿って手前側に折る
  8. 両袖を重ねて揃える
  9. 上前側の袖を袖付け線で折り返し、身頃の上に重ねる
  10. 下前側の袖を身頃の下に折り込む
  11. 裾を持ち、身頃を二つ折りにして形を整える
  12. たとう紙に包んで保管する

美しく保つためのコツ

箔や刺繍の入った振袖は、間に和紙を1枚挟むと傷みを防げます。

二つ折りにする際、折り目の内側に**筒状の芯(ラップの芯など)**を入れると、折りジワがつきにくくなります。

収納場所は湿気の少ない風通しの良い場所を選び、年に一度は風通しをしてあげるのがおすすめです。

振袖より簡単!長襦袢(ながじゅばん)の畳み方解説

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長襦袢(ながじゅばん)は、振袖や着物の下に着る和装インナーです。

衿や袖の形を整える役割を持つため、シワを残さず保管することが大切です。振袖ほど複雑ではなく、比較的簡単なたたみ方で整えることができます。

ここでは、長襦袢をきれいにたたんで保管するための準備と手順を解説します。

長襦袢を畳む前に準備

振袖と同じように、長襦袢をたたむときも清潔で広い場所を用意します。

たとう紙を敷いたうえで、衿が左・裾が右になるように広げ、汚れやシミがないか確認します。

また、以下の2点はたたむ前に必ず行いましょう。

  • 衿芯を外す:そのまま保管すると折れや歪みの原因になるため、外して丸めておきます。
  • 半衿を外す:使用後は必ずお手入れをしておきましょう。

レンタルの場合は、外さず返却するケースもありますが、自前の襦袢を保管する場合は外して洗うのが基本です。

長襦袢のたたみ方の手順

  1. 下前を脇縫い線に沿って重ねる
  2. 上前も同様に背中心(せちゅうしん)に合わせて重ねる
  3. 下前の袖を内側に折り返す
  4. 上前の脇縫い線を背中心に合わせ、上前を折りたたむ
  5. 上前の袖を折り返し、身頃と重ねる
  6. 裾の端と袖の裾を合わせて折り返す
  7. 全体を三つ折りにして、たとう紙に包む

この方法でたたむと、長襦袢全体がすっきりとまとまり、シワや折れ跡を最小限にできます。

長襦袢をきれいに保管するポイント

  • 湿気がこもらないよう、定期的に風を通す
  • 直射日光や暖房器具の近くを避ける
  • 他の衣類や小物と重ねず、平らに保管する

長襦袢は直接肌に触れるため、清潔に保つことが何よりも大切です。丁寧にたたみ、風通しのよい場所に保管しておきましょう。

成人式や前撮りで振袖を畳んで綺麗なまま持ち運ぶには?

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せっかく丁寧にたたんだ振袖も、持ち運び方を誤るとシワや型崩れの原因になります。

成人式の当日や前撮りで会場に移動する際、または式典後に返却する際など、持ち運びの方法を知っておくことで、振袖をより美しく保つことができます。

ここでは、専用ケースがない場合の代替方法や、自宅保管のポイントを紹介します。

着物用キャリーケースがない場合は、風呂敷で包むのがおすすめ

着物専用のキャリーケースを持っていない場合は、風呂敷を使って丁寧に包む方法がおすすめです。

たとう紙に包んだ振袖をさらに風呂敷で包むことで、ホコリや湿気、外部からの衝撃を防ぐことができます。

包む際は、以下の順序で重ねると持ち運びやすくなります。

  1. 広げた風呂敷の上に「帯」を置く
  2. その上に「振袖」
  3. 最後に「肌襦袢」や「長襦袢」

この順に重ねることで、着付け会場で取り出す際にもスムーズです。
また、風呂敷を使用することで荷物の形が安定し、持ち運び中の折れやねじれを防止できます。

ママ振袖・購入振袖は「正しい畳み方+定期的なケア」で長持ち

振袖や着物は、洋服のように気軽に洗濯できるものではありません。

そのため、着用後のお手入れ・たたみ方・保管方法を知っておくことが大切です。

着用後は一晩陰干しをして湿気を飛ばしてからたたむと、カビやシミの防止になります。

正しいたたみ方で保管すれば、次回着るときの準備もスムーズで、シワ取りの手間もかかりません。

成人式の振袖は、一生の思い出として残る特別な一着。大切に扱うことそのものが、思い出を長く美しく保つことにつながります。

レンタル振袖は「畳むだけでOK」な場合がほとんど

成人式や前撮りでレンタルした振袖の場合、多くの店舗では畳んで返却するだけでOKです。

レンタル店側が専門のクリーニングやメンテナンスを行うため、返却前にクリーニングをする必要はありません。

ただし、振袖を乱雑に丸めたり、シワを寄せたまま返却するのはNG。軽く畳むだけでも構いませんので、丁寧に扱って返却することで、お店にも好印象を与えられます。

レンタルを利用する場合は、事前に返却方法や規約を確認しておくと安心です。

着用後すぐに返却する場合でも、汚れや水濡れがないかだけチェックしておきましょう。

正しいたたみ方と持ち運び方を知っておくことで、振袖を長く美しく保つことができます。自分で購入した方も、レンタルを利用する方も、次に着るときのことを考えた丁寧な扱いを心がけてみてください。

神奈川の成人式振袖レンタル&前撮りはふりそでもりのへ

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