振袖を着る際には、着物や帯はもちろん、下着や小物など、洋装とは異なるさまざまなアイテムが必要になります。
普段の洋服で使う下着や靴下では代用できず、振袖用の肌着や足袋といった専用の和装アイテムを身に着けるのが基本です。また、腰紐や伊達締め、帯板など、なかなか聞き馴染みのない小物も多く存在します。当日になって「これが足りない!」と慌てないよう、事前に必要なものをしっかり確認しておくことが大切です。
そこでこの記事では、振袖レンタル&前撮りを提供する「ふりそでもりの」が、振袖を着る際に必要なアイテムを一覧でわかりやすくご紹介します。振袖や帯、長襦袢といった基本の装いから、見落としがちな和装小物まで、丁寧に解説しています。
成人式当日や前撮りの日を安心して迎えるために、ぜひチェックリストとしてお役立てください。
成人式振袖の装いに欠かせない20の小物

振袖姿を美しく整えるためには、着物や帯のほかにも多くの小物が必要です。特に初めての成人式準備では見慣れないアイテムも多いため、事前に確認しておくことが大切です。
まずどのような小物が必要なのか確認しておきましょう。
■ 着物まわりの基本アイテム
- 袋帯(ふくろおび):振袖に合わせる最も格式高い帯。豪華な柄とボリュームが特徴。
- 帯揚げ(おびあげ):帯枕を包み、帯の上部から見える飾り布。色や素材で印象が変わります。
- 帯締め(おびじめ):帯の中央を締めて固定する紐。装飾性も高く、コーディネートのアクセントに。
- 帯板(おびいた)[前板・後ろ板]:帯のシワやたるみを防ぎ、美しい帯の形を保つための芯。
- 帯枕(おびまくら):帯の結びに立体感を持たせるためのクッション状の小物。
■ 襟まわりのアイテム
- 半衿(はんえり):長襦袢の襟元に縫い付ける替え衿。顔映りや全体の印象を左右します。
- 重ね衿(かさねえり)/伊達襟(だてえり):着物の衿元に重ねて差し色を加える装飾的な衿。
- 衿芯(えりしん):長襦袢の衿に差し込み、襟元の形を美しく整える芯材。
■ 肌着・下着類
- 長襦袢(ながじゅばん):着物の下に着る白い下着。汗や汚れを防ぎ、着姿を整えます。
- 肌襦袢・裾除け または 着物スリップ:肌に直接触れる和装用の肌着。動きやすく着崩れも防止。
- 和装ブラ/防寒用下着:洋装ブラと異なり、バストを平らに整える構造。寒い時期には防寒対策も必須。
- 足袋(たび):和装用の靴下。白足袋が正式です。
■ 着付け小物(体型補正・固定用)
- 腰紐(こしひも):着物や襦袢を留めるための紐。複数本使用します。
- コーリンベルト:伸縮性のある留め具つきベルトで、襟元を整えるのに使用。
- 伊達締め/マジックベルト:襦袢や着物の上から巻き、着崩れを防止。
- 三重紐/四重紐:変わり結びの帯結びを作る際に使用されるゴム付き紐。
- 補正パッド・補正用タオル:体の凹凸を整え、着物が美しくフィットするよう補正するアイテム。
■ アクセサリー・外出用小物
- 髪飾り・ヘアアクセサリー:振袖の華やかさに合わせた装飾で、ヘアスタイルの完成度を高めます。
- ショール:成人式シーズンに欠かせない防寒アイテム。白ファーが定番。
- バッグ・草履:着物に合う和装用のバッグと草履。小ぶりで上品なものを選ぶのが基本です。
成人式振袖の着付けに欠かせない小物たちをもっと詳しく

ここからは、振袖を着付ける際に必要となる和装小物について、もう少し詳しくご紹介していきます。一つひとつの役割や選び方を知ることで、準備の際に迷うことなく、安心して成人式当日を迎えられるはずです。
成人式の着付けで振袖と同じくらい大切な「帯」と和装小物たち
振袖姿を完成させる上で、着物本体と同じくらい重要なのが「帯」と帯まわりの小物類です。
帯まわりの小物は一見すると脇役のように思えますが、実は振袖姿を美しく引き立てる要となる存在です。
どのような帯を選ぶか、どう結ぶか、小物をどう組み合わせるかによって、全体の印象が大きく変わります。ここでは、成人式の着付けで欠かせない帯と小物の基本的な役割についてご紹介します。
袋帯(ふくろおび):振袖に合わせた華やかな帯結びが可能に
振袖には「袋帯」または「丸帯」を合わせるのが正式です。中でも袋帯は、表面に柄が入り、裏面は無地になっているのが特徴で、長さはおよそ4メートル以上。文庫結びや立て矢結びなど、華やかな飾り結びを楽しめる長さとしなやかさを備えています。
※「丸帯」はより重厚で豪華な帯で、現在では主に花嫁衣装用の大振袖に使われることが多く、成人式では袋帯が主流です。
帯揚げ(おびあげ):帯を安定させながら差し色を加える名脇役
帯揚げは、帯枕を包み込むように帯と振袖の間に差し込んで使う布です。帯の形を崩れにくくし、全体を美しく整える機能を持ちながら、表に少し見せることで振袖コーディネートに彩りとアクセントを加えます。
帯締め(おびじめ):コーディネートを引き締める、華やかな締め具
帯締めは、帯の中心に結ぶ装飾紐で、帯を固定するだけでなく、色や素材で着姿に個性を添えるアイテムです。桜結びやねじり結び、クローバー結びなど、多彩なアレンジが可能で、結び方ひとつで印象が変わるため、こだわりたいポイントのひとつです。
帯板(おびいた):帯のシワを防ぎ、整ったシルエットを保つ
帯板は帯の中に挟んで使う芯のような役割を果たし、帯がシワになるのを防いでくれます。前帯用の「前板」と、飾り結びを美しくキープするための「後ろ板」があり、立体感のある着姿を支える重要な小物です。
帯枕(おびまくら):帯結びの土台となる、立体感をつくる必須アイテム
帯枕は、飾り結びの形をしっかりと作るためのクッション状の道具。帯の後ろにボリュームをもたせて、華やかで立体的な帯結びを仕上げるために欠かせない存在です。
成人式振袖コーディネートの隠れた決め手「衿」

成人式の振袖コーディネートでは、つい着物や帯に目が向きがちですが、実は「衿まわり」のアイテムも着姿の印象を大きく左右する重要なポイントです。
顔まわりに最も近い場所だからこそ、ここを丁寧に整えることで、華やかさや品格がぐっと引き立ちます。
半衿(はんえり):首元を守り、華やかさを添える“下支え”の存在
半衿は長襦袢の襟元に縫い付けて使用するもので、ファンデーションや皮脂などの汚れが振袖に直接つかないように守る役割を果たします。
かつては白無地が一般的でしたが、近年では刺繍入りやカラー入りのデザインも豊富に展開されており、成人式向けには華やかな刺繍半衿が人気です。衿元にさりげなく個性を表現できるおしゃれポイントとして注目されています。
重ね衿・伊達衿(かさねえり・だてえり):顔まわりを華やかに、着姿に奥行きを与える重ねの美
重ね衿(伊達衿)は、半衿と振袖のあいだに差し込む装飾用の衿で、着姿に華やかさと立体感を加えるアイテムです。もともとは十二単のような重ね着文化に由来するもので、格式高い印象を与えてくれます。
色や柄、素材によって印象が大きく変わるため、振袖との色合わせを楽しみながら、自分らしいコーディネートを演出することができます。
衿芯(えりしん):襟元のラインを美しく保つ、見えない名脇役
衿芯は、長襦袢の衿部分に差し込んで使用する薄くてしなやかな芯材です。衿元の形をまっすぐ美しく整え、着崩れを防ぐために欠かせないアイテムです。
直接外から見えるものではありませんが、顔まわりの印象を左右する重要な要素のひとつで、振袖姿全体の完成度を高めてくれます。
冬の成人式には、防寒も意識した和装インナー選びを

冬の成人式では、寒さ対策と美しい着姿を両立させるために、振袖の下に着用するアンダーウェアや下着選びが大切になります。
直接見えない部分ながら、快適さや着崩れ防止、美しいシルエットの維持に深く関わるアイテムです。
長襦袢(ながじゅばん):防寒と着姿の美しさを支える必須アイテム
長襦袢は、肌襦袢と振袖のあいだに着る和装インナーで、汗や皮脂から着物を守ると同時に、防寒対策としても重要な役割を果たします。
また、襟元や袖口から見える部分の生地でもあるため、色や質感が着姿全体の印象に影響します。着物を滑らかに着こなすうえでも欠かせないアイテムです。
肌襦袢・裾除け・着物スリップ:振袖の基本インナーとして欠かせない和装下着
肌襦袢と裾除けは、振袖の下に着用する基本の和装下着です。
上半身に着る肌襦袢は吸湿性があり、肌に優しい素材が好まれます。下半身の裾除けは、滑りが良くシワになりにくい素材が一般的です。
両方が一体となった「着物スリップ」は着付けが簡単で、動きやすく着崩れしにくいため、初心者にもおすすめです。
和装ブラ・防寒用下着:見えないからこそこだわりたい、シルエットと快適さのために
洋装用のブラジャーはバストラインを強調してしまうため、和装専用の「和装ブラ」を使用するのが基本です。体の凹凸を整え、すっきりとしたシルエットを作ることで、帯まわりや着物のラインが美しく仕上がります。
防寒対策として肌着を重ねる場合は、襟元や袖口から見えないようキャミソールタイプのインナーを選びましょう。下着のラインが目立たないよう、シームレスなショーツを選ぶこともおすすめです。
足袋(たび):振袖に合わせる、和装の基本アイテム。防寒対策としてタイツの重ね履きも
足袋は、振袖に合わせて履く白の和装用ソックスです。つま先が分かれた独特の形をしており、草履との相性を考えて作られています。フォーマルな場では白足袋が基本とされ、成人式でも必須のアイテムです。
足袋は靴と同様にサイズが細かく設定されているため、自分の足に合ったものを選ぶことが大切です。サイズが合わないと、歩きにくさや着崩れの原因にもなります。
また、寒さが気になる場合には、肌色や白のタイツを足袋の下に重ね履きするのもおすすめ。防寒しつつ、見た目に響かないよう工夫すれば、冷え対策もしっかり行えます。
成人式の振袖を美しく保つ、見えない名脇役たち

振袖の華やかさを引き立て、着崩れを防ぐためには、着付けの際に使われる「見えない小物」の存在が欠かせません。
これらの和装小物は、表に出ることはありませんが、美しい着姿を裏からしっかりと支えてくれる縁の下の力持ち。成人式当日や前撮りで安心して振袖を着こなすためにも、事前にしっかりと確認しておきましょう。
腰紐(こしひも):着付けの基本中の基本。複数本の用意が安心
腰紐は、肌襦袢・長襦袢・振袖のそれぞれを固定するために使われる必須アイテム。腰だけでなく、胸下などにも締めて衿元を整えるなど、さまざまな用途があります。最低でも5~6本は用意しておくのが理想です。
コーリンベルト:衿元をきれいに保つ便利アイテム
コーリンベルトは、両端にクリップがついた伸縮性のあるベルトで、衿合わせを固定し、美しいV字の衿元をキープします。長襦袢用・振袖用と複数本あると便利です。
伊達締め・マジックベルト:着崩れ防止のための締め具
伊達締めは、長襦袢や振袖の上から巻いて着崩れを防ぐ役割を果たす和装小物です。布製・芯入りなど素材もさまざま。マジックベルトは、マジックテープで固定できるタイプで、結び目が出ずフラットに仕上がるため、より着心地の良さを求める方におすすめです。
三重紐・四重紐:帯の飾り結びに立体感と安定感を与える
三重紐(3本)・四重紐(4本)のゴムベルトは、変わり結びを美しく整えるためのサポートアイテム。帯のボリュームを安定させ、形崩れを防ぎます。最近ではレースなど装飾性のあるタイプも登場し、“見せる三重紐”として使われることもあるため、事前にスタイリストと相談しておくと安心です。
補正パッド・補正用タオル:理想の振袖シルエットをつくるために
和装は洋装とは逆に、体のくびれをなくし“平らな体型”を作ることで、衣紋や帯の形が安定します。そのために使うのが補正パッドやタオルです。フェイスタオルを数枚用意しておくと、着付け師さんが体型に合わせて微調整できるため便利です。
成人式の振袖コーデを華やかに仕上げる装飾品たち

ここまで振袖や帯、小物の準備が整ったら、いよいよ仕上げとなるのが「装飾品」。
髪飾りやショール、バッグ・草履といったアイテムは、振袖姿の印象を大きく左右する重要なポイントです。一つひとつに個性を添えながら、全体のコーディネートを完成させましょう。
髪飾り:ヘアスタイルに華を添える、第一印象を左右するアイテム
髪飾りは、成人式の振袖スタイルにおいて顔まわりの印象を決定づける大切なアクセサリーです。かんざしや造花をあしらったもの、生花を使ったものなど、種類もデザインも豊富。近年はドライフラワーや金箔、組紐風デザインなども人気です。
ヘアメイクをプロに依頼する場合は、事前にヘアスタイルと合わせて髪飾りのデザインを相談しておくと、当日の仕上がりに統一感が出ておすすめです。
ショール:1月の寒さ対策にも、振袖の華やかさにも寄り添う一枚
成人式当日は寒さが厳しい時期。ショールは防寒アイテムでありながら、振袖姿に華やかさと優雅さを加えてくれる装飾品。白いフェイクファーやフェザーのショールが定番ですが、最近はカラー入りのファーや、ちりめん・カシミヤ・ベルベットといった落ち着いた素材も選ばれています。
なお、ショールは防寒着にあたるため、屋内ではマナーとして外すようにしましょう。
バッグ・草履:装いの完成度を高める、統一感ある和装小物セット
成人式のバッグと草履は、一般的に同じ素材や柄で統一されたセットで選ばれることが多く、振袖全体とのコーディネートを左右します。帯地やエナメル、刺繍入りなどデザインの幅も広く、バッグの形もクラッチ型からボックス型までさまざまです。
また、足元をブーツでアレンジするスタイルも人気があり、草履との印象の違いを楽しむことも可能です。
成人式の振袖着付けに和装小物は不可欠。一式が揃う振袖レンタルの活用もおすすめ

これまでご紹介してきたように、成人式で振袖を着るためには着物本体だけでなく、多くの和装小物を事前に準備する必要があります。これらの小物は、帯の形を整えたり着崩れを防いだりと、振袖姿を美しく仕上げるために欠かせないものばかりです。
ひとつでも欠けてしまうと、当日着付けができない場合もあるため、準備は万全にしておくことが大切です。
特に初めての和装で何を揃えたらよいかわからないという方には、必要な小物が一式揃った「振袖レンタルプラン」の利用がおすすめです。肌着や帯まわりの小物、補正用品まで含まれているプランも多く、準備の手間を大きく減らすことができます。
ただし、レンタルショップによっては一部のアイテムが含まれていないケースもあるため、必ず事前に「含まれているもの/自分で準備すべきもの」を確認し、チェックリストを活用して抜け漏れのないようにしましょう。
振袖着用の直前になって慌てないためにも、早めの準備と情報収集が安心につながります。万全の体制で、当日を自信をもって迎えましょう。
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