成人式の準備中の方のなかには「着付けを習ったり動画で練習すれば、自分でも振袖の着付けできるのでは? 」と考えた人もいるのではないでしょうか?しかし振袖の着付けは難しくセルフでは困難です。実際に成人式当日や前撮りに振袖を着る新成人の方は、美容室や振袖レンタル店・振袖販売店などでプロにヘアメイクや着付けを予約している人がほとんどです。
今回は、成人式振袖の着付けの手順や流れを着物レンタル&前撮りのふりそでもりのが解説します。流れを知ることで振袖着付けの疑問点を解消し、万が一の着崩れにも慌てずに対処できるようになります。
着付け師へ依頼!成人式の振袖を自分で着るのは難しい
「振袖の着付けを自分ですることは不可能ではないがかなり難しい」と言えます。振袖は、浴衣や小紋・紬といった普段着として着る着物と違い、帯も幅広く硬いため一人で結ぶのは困難です。時間が限られている成人式当日などは、プロの着付師でも2人がかりで着付けをする場合もあります。美しい帯結びのバリエーションなどを楽しむためにもプロに任せた方が安心です。
成人式の振袖の着付けの流れについて知っておこう
振袖を着付けるには専門的な知識と技術が必要となりますが、その着付け方法や着付けの流れを知っておくことで、万が一外出先や成人式典会場で着崩れてしまった時、慌てずに自分で手直しもできるので安心です。
成人式のヘアメイク後~振袖着付け前の準備
プロの着付け師に振袖着付けをしてもらう前に、自分で準備をしておくことについて説明します。
尚、着付けはヘアメイクが終わってから行いますが、これは着付け後にヘアメイクをすると、帯がずれたりカタチが崩れたり、おはしょりがよれてしまったりする場合もあります。またメイク道具で振袖を汚してしまう可能性もあるからです。
振袖の着付け後は履きにくくなるため、先に足袋を履く
まずは足袋を履きます。これは着付けの後だと前かがみになりにくくなるためです。
※お店によってはヘアメイクに入る前に履くこともあるようです
振袖用の和装ブラの上から肌着の肌襦袢を着る
着物専用の肌着を着ます。ブラジャーをつける場合は肌襦袢の下に着ますが、普段使っているワイヤー入りのものは帯にあたって痛くなることもあるので、和装用のブラジャーにすることをおすすめします。
※お店によってはヘアメイクに入る前に肌着を着る場合もあるようです。
タオル等で振袖がきれいに見えて着崩れしにくい体型に補正する
振袖に限らず、着物を着る際は体のくびれがない方が着崩れしにくくなるので、肌襦袢の上からタオルや補正パッドなどを使って胸周りや腰回りの凹凸をなくします。プロの着付け師が行ってくれます。
振袖のインナーとして袖の長さに合った長襦袢を着る
体形を補正した上から長襦袢を着ます。長襦袢もプロの着付け師が着せてくれます。尚、振袖を着る際は「袖の長さとピッタリ合った」長襦袢が必要です。
着付けの準備が済んだら振袖を着て帯を締めてもらう
振袖の着付けの準備が終わったら、振袖を着て帯を締めてもらいます。
成人式に着る振袖の帯の締め方には「文庫結び」「ふくら雀」「立て矢結び」などいくつか結び方があります。
振袖の帯結びの定番は文庫結び おしゃれなアレンジも豊富
振袖の帯結びの定番とされる伝統的な結び方です。左右に羽根を垂らすようにして帯を結びます。リボン結びのような仕上がりのカタチはとても可愛く人気の帯結びです。さまざまなアレンジができる結び方です。
上品で古典柄の振袖に合うお太鼓系帯結び、ふくら雀結び
お太鼓を印象付ける結び方の中でも代表的なものです。寒いときに羽根の中に空気を入れて膨らんだ雀のように見えるため、この名前が付いています。体形に合わせてお太鼓の大きさを変えられるのが人気の理由です。
リボン風で成人式におすすめの帯結び、立て矢結び
斜めに蝶結びしたような結び方。羽根は右側が下になるように斜めに結びます。その姿が「立てや」を背中に背負っているように見えるためこの名前が付いています。可愛い系でもゴージャス系でも、どんなタイプの振袖にも似合う帯の結び方です。
成人式で差がつく振袖着付けのポイント&着崩れの直し方
帯の下のおはしょり(お端折り)にしわが寄ったら横にスライド
おはしょりとは帯を締める前に着物全体を折りたたんでできたお腹周りの部分のことです。帯を締めると帯のすぐ下に折り重なった部分が出ています。振袖に限らず着物には必ずあるもので、振袖の場合、幅は7cmがきれいに見えると言われています。
おはしょりは着物の着丈の長さの調節の役割で、おはしょりが綺麗に整っていると下腹が目立たず着姿がすっきり綺麗に見えます。
帯を締めた後におはしょりを直したい場合は、帯の下から帯と着物の間に手を入れて横にすーっとスライドさせるとしわが綺麗になります。
成人式の振袖姿でおはしょりがしわしわになっていたり乱れていたりすると全体のシルエットも美しくありませんので、事前に着崩れの直し方を知っておきましょう。
振袖姿はうなじ側の後ろ衿・衣紋(えもん)の抜きすぎに注意
衣紋(えもん)とは後ろの衿の部分のことを言います。着物は衿の抜け具合で印象が変わります。振袖は浴衣や小紋などに比べると大きく抜きますが、あまり抜きすぎるとだらしない印象になってしまうので、注意が必要です。
後ろ衿が浮いてきたら背中のおはしょりを引く、胸元がはだけてきたら衿元をすーっと撫ででゆるみ部分を帯の下に入れ込みます。それでも直らないときは左の身八つ口(身頃の脇のあき部分)に手を入れて下前の衿先を引いて胸紐に挟み込み、そのあと上前の衿を引きます。そうすると着崩れが直せます。
振袖の着付け後に帯が緩んだら下から持ち上げて隙間を埋める
帯の締めが緩んで、帯が下がってくることがあります。その場合は、帯の上からだけでなく、下をもって持ち上げます。帯の下側からティッシュやハンカチなどを入れて隙間を埋めると下がりにくくなります。
帯締が緩んでずれたり下がってきたりすることもあります。その場合は、帯締は帯幅の真ん中にまっすぐくるように直します。
振袖姿で腰回りがたるんだら帯の下からおはしょりを引っ張る
振袖を着て動くと、腰回りがたるんでくることがあります。その場合は帯の下に手を入れおはしょりをひっぱると着崩れを直せます。引っ張った後のおはしょりはきれいに整えます。
振袖姿で上前の裾が下がったら裾を引き上げて腰紐に挟み込む
振袖の裾の上前はやや斜めに上がるように着付けをしますが、階段の上り下りや裾を踏んでしまったりすると、下がってしまう事があります。そういう時は、おはしょりの中に手を入れて、下がった分の裾を引き上げて腰ひもに挟み込みます。そのあとおはしょりを整えましょう。
成人式は着付けの流れを意識して振袖の着崩れ対策を
成人式で初めて着物を着るという人もたくさんいるでしょう。着物を着るときは歩き方も洋服とは異なりますが、初めて着物を着る人が、そこまで気を配るのはなかなか難しいもの。着付け場所から式典会場までの移動や立ったり座ったりなどを繰り返すうちに着崩れてしまうことも少なくありません。振袖の着付け方法やその流れを理解し簡単な着崩れの直し方を知っておく、と便利ですし大切な日を安心して過ごすことができます。
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